堀越学園:破産申し立て 「透明な清算の一歩に」 元教職員ら、適正処理に期待 /群馬
毎日新聞 2013年5月11日(土)12時55分配信
文部科学省の命令で解散した学校法人堀越学園(高崎市)について、日本私立学校振興・共済事業団(東京)が東京地裁に第三者破産申し立てをしていたことが明らかになった10日、学園に関係した人たちからは「透明性のある清算の第一歩になってほしい」と声が上がった。
解散後の学校法人は、「清算の目的の範囲内」でのみ存続することが私立学校法で定められている。第三者破産は、債権者からの申し立てにより行われ、破産手続き開始決定後は、裁判所から選任された破産管財人のもとで清算が進められる。
同学園の元幹部教員は「解散命令が出た後も経営陣からは何の説明もなく、先行きがどうなるか気をもんでいたが、筋道が通った気がする。法に基づいた手続きで処理が進められるのは望ましいことだ」と話す。
また同学園の教職員組合幹部も「開始決定が出れば、清算の透明性が確保されることになる。一歩前進という感じだ」と述べた。
東京地裁への申し立ては4月4日付で、同事業団は06年3月、同市下滝町の学園所有地などを担保に8800万円を貸し付け、学園が行った最後の決算(10年度)での負債額は約8300万円という。【増田勝彦】
5月11日朝刊